マダムMizkoの海外diary

画像: 友人、マサイ族のJーPart 2

友人、マサイ族のJーPart 2

2011年02月15日

写真:校舎は2棟で4教室。先生達の宿舎が2棟あり、4家族が暮らせるようになっています。

私の学校の開校式までの僅かな時間に私達はやることが沢山ありました。
ドイツで注文し、チェコで造られた学校の看板がドイツから送られて来るのを引き取り、学校まで運ばなければなりませんでした。
空港で受け取る際にもとんでもないほど沢山の書類を揃えたり、あちらのメンタリティーでなんだかんだと待たされました。
男性達が車外に出て行動するときにも、Jは私に車内に残るように言いました。それだけ昼間でさえも、女性がフラフラ歩けるところではないとのことです。車内と言えども、全ての窓は閉め、ドアはロックし、それでも見えるところには金目のものやカメラを置かないようにとJは言いました。
J自身も他のスタッフの手伝いで私から離れなければなりませんでしたが、数分おきに車に戻り、周囲から私を守ってくれていました。
治安の悪い地区でどうしても私が外に出なければならない時には、ぴったり私に寄り添い歩きました。ヨーロッパの男性のようにそんな時すぐに女性の手を取るようなメンタリティーではないですが、私を守ってくれていることは十分に伝わりました。

学校に向かうデコボコ道。四駆の屋根に縄で固定された100キロ近い重さの看板が、車の振動でずっこけて今にも落ちそうになる…その度に男性達は車を降りて、看板を縄で固定しなおす。少し走っては止まりの連続で、ただでさえ滞在しているホテルから3~4時間もかかる学校までが益々遠く感じます。その間「村」と呼べる集落もほぼなくて、こんなサバンナの中に人々が住んでいることすらも最初は信じられませんでした。
男性スタッフ達は必要があれが、そこらでトイレ休憩をしていましたが、そんなサバンナの中では女性は???
するとJがいつも私を気遣って、私からトイレ休憩を要求しなくても、適度な間隔をおいて車を止め、「Mizko、あの木の後なら大丈夫だよ!」「あの蟻塚の後!」とだけ言いました。何と言う気遣いでしょう?!こういう言い方されると恥ずかしくありません!
「J…でもここライオン出てこない?」と私が不安に思うようなことも度々ありました。それまでに何度もアフリカを旅していて、ライオンの恐ろしさは身に沁みていますから、Mizkoは野生のライオンがとっても怖い!!!Jは、「僕がいるから大丈夫!」と言うので、私も(マサイがそう言うんだから、信用するかあ~~)と恐る恐る車を降りて、指示された場所で用事を済ませ車に戻ろうとすると…Jが私に背を向けて、私が恥ずかしいと感じないくらいの距離で辺りを見張っているじゃないですかあ~~!この人、本当にいつでも私を守ってくれるんだあ~と私は確信しました。
私は「J。有難う!もう大丈夫!」と彼の背中に声を掛けると、Jは初めて私の方を振り向き、私を車に乗せました。
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