マダムMizkoの海外diary

気持ち複雑な2011年Mizkoの夏(前編)
2011年08月16日
新商品のバッグが東京のオフィスに届き、スタッフ達に大好評で、Mizkoも一安心。
これからどんどんとご紹介していきますので、どうかお楽しみに♪
ピンク、アニマル柄がお好きな方は特にご注目を!円高なので、お値段もお財布に優しくご提供が出来そうです☆
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Readerの皆さん、夏休みは如何お過ごしでしょうか?
いやいやこういうご時勢ですから、夏休みもなく、額に汗して働いていらっしゃる方も多いことでしょう。お疲れ様です。
Mizkoはとある国のとある町でこの日記を認めております。
仕事をすっかり忘れ、ヴァカンスを過ごしたいところですが、海外に居ながらにして知る今の日本の情勢を考えると、どうしても手放しでヴァカンスを過ごす気になれずにいます。
日本と入れ替わりアジアの代表になって、それもすごいスピードで勢いをグングンつけて来る中国経済や中国人のモーレツな勤労意欲を、日々の生活の中で目の当たりにしているからだと思います。
私の長い海外生活の中でいつも日本がアジアのリーダーでした。
今思えば、この「日本国」のパスポートが私の一個人の信用さえもバッグアップしてくれていたのではないでしょうか……。
そして「日本人です」と言うことだけで、海外で好感を持たれたこともあるでしょう。
それだけ一国家としての日本は、世界に信頼され、犯罪も少ない平和な国というイメージを私の出会った多くの外国人が持っていました。
しかし経済低迷状態の日本に更に襲った大震災。
地震、津波、原発問題の三重苦で、日本は危険な国というレッテルを貼られました。
私の周囲の外国人達は、誰しもが、地震や津波は自然災害で、人の力ではどうにもならないことですが、原発問題にはとても厳しい意見を持っています。
日本政府や東電の言う事を信用していませんし、隠蔽があるに違いないと誰もが言っています。
今では、日本の野菜もお肉もお魚も放射能を浴び、全面的に食べられないと極端に恐れている外国人は多いし、いくら私がそれを否定しても、彼らのその考えは変わりません。
そんな中ご近所さんであるミラネーゼのマダムが私に言いました。
「Mizkoもそう思っていても、私達外国人に自分の国を否定されるのは嫌よね。
それは自分の子供をどんなに駄目だと思っても、他人に言われると嫌なのと同じよね。」と言いました。正にその通りです。
日本の悪口を外国人に言われるのは嫌です!
その反面、日本の多くの知人達も海外産のお肉やお魚を食べていて、外国人に信用されないのは兎も角、日本人が日本国や国産物を信用出来ない現実は悲しい。
以前は私が目にしていた海外雑誌のファッションやお洒落スポットで比較される世界の町は東京、ニューヨーク、パリ、ミラノでした。
最近は東京の姿はなく、その代わりは上海です。
バブルの頃の日本のように、写真の皆さんは派手な衣装で身を飾り、パーティの様子。
本当に世界においての日本の存在は変わりましたねえ。
Readerの皆さんは、この変化をどう受け止めていらっしゃるでしょうか?
まだまだ私は、この変化を「諸行無常」の一言では割り切れない思いでいます。
後編に続く
写真:ミラノ、ドゥオモのとあるところにある彫刻です。金色になっているのは、ここに触れると幸運があると言われている場所で、それを知っている人達が触れて、ここだけこのような金色になっています。ミラノのドゥオモを訪れた際には、是非探してみて下さいね。