マダムMizkoの海外diary

画像: Mizkoの不安 Part 1.

Mizkoの不安 Part 1.

2010年10月03日

写真:プーリア州、アドリア海沿岸のPolignano a Mare(ポリニャーノ ア マーレ)という町です。写真の手前に白く見えるのは、女性が泳いでいます。Mizkoは海がだ~いすきですが、これは私ではありません。


あっという間に家の近くに2軒、もっと観光スポットでは、3軒もまた新たな中国人経営のSushi barがオープンしていました。中にはゴージャスなラウンジになっているお店もありました。
パリのカフェのオーナーのお話では、近くで日本レストランを経営している中国人が「もっと大きなレストランにしたいのでお店を売ってくれないか」と年中言って来ると話していましたし、あちこちの国の町で日本食レストランを見かけると、もうほとんどが中国人経営。
レストラン名も日本語のお店が多いですし、メニューも日本語です。ですから「てんぷらの盛り合わせ」「焼き鳥」「親子どんぶり」…なんて注文が出来るわけです。お店のある国の言葉を先ず覚え、その国のルールに従い経営し、日本食のメニューを覚え、その上「お茶どうぞ」なんて日本語で言われると、大したものだと感心してしまいます。

先月末までファッションウィークのイベントのためにミラノは賑わっていました。日本人の観光客もいつもよりは多く見かけましたが、でも矢張り中国人観光客の数には敵いません。
数年前はアジア人だと思えば日本人でしたし、観光バスが停まる度、ぞろぞろと日本人観光客が降りて来たものでした。
よく行くヨーロッパの町や空港では、今まで目にしていた日本語は中国語に替わり、今までいた日本人の店員さんは中国人と入れ替わり……。
あんなにミラノのプラダやグッチを賑わしてした日本人観光客団体は中国人観光客団体に交代。空港ラウンジに置いてあった日本の新聞は消えて、中国の新聞に…アジア人を見れば日本人だと思って、「ありがとォ」、「さよなら~」と日本語をちょっと知っている外国人が自慢気に言っていたのに、今や彼らは「ニーハォ」「シェイシェイ」と自慢気に言っている…スイスの有名な観光地では、スイスと隣同士の国の言葉、ドイツ語、フランス語、イタリア語に加え、英語と中国語の五ヶ国語がホテルの案内書きに書かれている…そしてホテルの一階も今まで見なかった大きな中華レストランになっている…。

着物を着た日本人形もこけしも和食器も中国製。最近ヨーロッパでも沢山出回っているハローキティのキャラクターグッズですが、キティちゃんが日本のキャラクターとヨーロッパ人は知っているのでしょうか???ほとんどが中国製。

ザルツブルクの中国人経営の日本食レストランのロゴが不二家のペコちゃんでした。

すごいスピードで、ヨーロッパの町での日本の存在が薄くなって来て、日本の食文化すらも中国人に提供されるようになると、本来の日本が消えてしまいそうで、特にこうして日本人一人でいると心細くなります。これから日本はどうなってしまうのでしょうか???
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