ミラノ在住のマダムMizkoが世界の街を歩きに歩いて見つけた
Something Special な商品をあなたにお届するショップです

Special Links
京都市伏見区 ネイルサロン【ルキア】

ホームマダムMizkoの海外diary
マダムMizkoの海外diary
マダムMizkoの海外diary:314
«前のページ 1 ... | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 次のページ»
2010年09月15日
写真:ミラノの露店で見つけた男性下着やさんのディスプレイ。Mizkoの友人知人の男性の方でこのセクシー(??)アンダーウェアーファッションをご希望の方は、こっそりMizkoに直接ご連絡下さい。即ゲットし、秘密は厳守致します(?!)。口止め料はお安く、赤ワイン1本と言うところでしょうか・・・。

ストックホルムでは言葉は分からないし、通貨はユーロではないし(クローネ)、初めて訪れた町だったので勝手が分からない部分は
ありました。
かなり英語は通じると聞いていましたが、全く分からない人も多いし、メニューもスウェーデン語だけのお店もありました。
こうなるとMizkoの語学能力の範囲を超えてちんぷんかんぶん。
私はイタリア語、スペイン語、フランス語の響きが好きで、自分が話せてもドイツ語は嫌いです。
聞いていて全くロマンチックな感じがせず、優しい気遣いも怒られているように聞こえる。だから言い合いになればもう耳を塞ぎたくなる。
でも勝手を言わせて頂けば、スウェーデン語はドイツ語以上に聞いていて私の耳には心地良くない。(スウェーデン人の方々ごめんなさい)
私の耳には合わない語学だとつくづく思いました。

今回はフランクフルト経由でミラノに戻りましたが、本当に今のEU諸国内の移動は、パスポートコントロールもなく国内移動同然。
便数も多いし、どのクラスの座席も関係なく搭乗時には多くの人が搭乗口に押し寄せる(日本人のように早くからきちんと列に並び、順番通りに前に進むなんていう人種は少ない)・・・パイロットがアナウンスする「快適な空の旅を」とは程遠い。

ミラノに戻り窓を開けると、どこからともなく聞こえるイタリア語。時に騒々しいイタリア語ですが、このメロディーのような言葉は聞き心地がいい!!オペラもドイツ語よりイタリア語で聞きたいMizkoです。


2010年09月14日
写真:ストックホルム、ユールゴーデン島、北方民族博物館


回答はスウェーデン、ストックホルムです。

気温15度前後で、海からの風が吹くと体感温度はそれ以下になり寒いです。

私の旅は兎に角歩く。歩かないとその町の広さや地理が体で感じられないからです。
そして駅と駅の間にこそ、小さな素敵なお店があったり、お洒落なカフェがあったりと発見が多いのです。
この数日ストックホルムでもMizkoの歩行距離は楽に30キロは越えました。
苦労した分だけ発見が多いのは、アフリカのサバンナも同じ。
埃まみれになり、四駆で道なき道を上下左右に揺れながら一日800キロも走れば、セスナで一飛びしたのでは見れないほど多くの野生動物との出会いがあります。

体力、精神力がどれだけ大事だと思わずにはいられませぬ!!!
次回の東京でエネルギッシュに過ごせるように、Mizko只今心身共に修行中・・・と言ったところです。

Yちゃんへ:ザルツブルクに続き正解でしたね。次回も頑張って下さい!
この日記を欠かさずに読んでくれて有難う!
これからもMizkoの旅の色々な情報をお届けしますから、お楽しみに!
お話のネタは尽きませんから・・・!

Tへ:前回の怒りの日記を読んで、直ぐにくれたメールの内容は嬉しかったです。
どこの国に行こうが暮らそうが、私の日本人としてのプライドは決して捨てません。
いつも応援有難う!
2010年09月11日
写真:同じヘビーでも、変なヘビメタ男より私に寄り添うヘビーなあなたの方がキュートでずっと好き!!!

昨夜は本当に頭に来ました!!!
Readerの皆さん、聞いて下さ~~~い(泣)!

Mizkoは「Hard Rock Cafe」のファンで、その町に支店があれば必ず寄ります。
私はとある国のとある町の「Hard Rock Cafe」に昨夜行きました。

どこの町の「Hard Rock Cafe」に行っても、フレンドリーな店員さんというイメージが強いのに、ここは他とは違う印象がありました。
バーカウンターに座ると、オーダーを聞きに来たスタッフも無愛想。

少し経つとZカップ??と思うような巨大な胸(確かに巨大な胸の人は海外で見慣れていますが、こんなのは初めてでした!)をした女性と、正反対に全く胸のふくらみがない女性の二人が、私から少し離れたカウンターの椅子に座りました
態度からその手のご商売の方たち……とすぐ分かりました。
すぐにお相手をした一人の日本人男性の話を大声でし始め、馬鹿にして大笑いしている。私はもう聞いていられませんでした。そして周囲の男性達にも話を振り撒いて皆で笑っている。
笑いながら皆がチラッチラッと時々私を見ているのです。そして一人のアジア人の男性が彼女達の前を通った際には、全員が大爆笑でした。

私の国の男子がこんなところで、こんなカバみたいでチープな女達に笑われている!!
こんなカバみたいな女を相手にし、こんな所で笑いものにされて、会った事もないその日本男性にも情けないやら、この彼女達にも腹が立つやら……話しかけられたら、なんて言ってやろうかと頭の中で闘う準備をしていたところでした。どこからともなく一人の男が寄って来て、36歳のヘビーメタルのシンガーだと突然自己紹介をし始め、「君が好きだ!キスしたい!」と言って来ました。
「は~~~~~あ???」(なにコイツ???)
益々腹が立ち、もうホテルに帰ろうと、無愛想なスタッフにクレジットカードで支払いをしました。しかしカードの控えをくれないので、そう言うと、「自分で取っただろう!」と言います。私が「NO!」と言うと、今度は「うそつくな!!」と言いました。
「は~~~あ???」そんなことで嘘ついてどうするの?
「もらっていない」と強調すると、そのやり取りを見ていた他のスタッフがゴミ箱からお客様控えを見つけてくれ、シワシワの控えをカウンターに置きました。
そう、無愛想な彼は捨てていたのです。それでも謝りもせず、控えが見つかり立場が悪くなったせいか、益々態度が悪くなり何と言ったと思いますか?
「これでいいんだろう!!帰れよ!」………これってひどくありませんか???

その時…「こんな仕打ちに絶対に負けない!!!」と私の闘争心が燃えました。
例の女達には日本男児を笑われ、ここで日本人の私がこんなチビの外人男に「帰れ!」と言われてのこのこと帰ったんでは、日本人が馬鹿にされているのもいいところで、それこそ狩りを忘れたライオンです。もうそうなるとたった一人でも日の丸背負う。
こういう時こそ、日本の仲間が一緒にいてくれたらとつくづく思う……。

「帰る時は自分の意思で帰るわよ!あなたなんかに帰れと言われて帰らなければならない理由なんてない!」と、一度は支払いをして帰り支度をしましたが、居残ってこの決着はつけることにしました。かなり英語でやり合い、マネージャーを呼び出しました…神様は私の見方をしてくれました。何と日本に暮した事があり、日本語の出来るイタリア人でした。私は日本語とイタリア語で彼に状況を話しました。
驚いたことに、彼はすぐに「あの小さい男でしょ?」と言いました。「あいつへのクレームは多いんです。本当にすみませんでした。私の責任で今からすぐあいつの態度を改めさせますから、楽しんで行って下さい」と言い、その「あいつ」を連れて消えました。
しばらくしてから「あいつ」は戻って来て、不貞腐れた顔して謝り、その後大人しく仕事をしていました。


そんな最中に例の女達は消えていて、やり取りを見ていたヘビメタ男が益々寄って来るので、残っていたワインを急いで飲んで、ヘビメタ男を振り切ってホテルに帰りました。急いで飲んで、早足でホテルに戻ったせいか、悪酔いして本日は頭…いた~~い!本当に「ハード」で「ヘビー」な最悪の夜でした。
え~~~ん(大泣)!!!

さてMizkoはどこの国の町にいるでしょうか?
「おやすみなさい」はここの言葉で、God natt です。





2010年09月08日
写真:これを見て、「サウンド・オブ・ミュージック」のどのシーンか分かる方は、この映画のファンでしょう!

ザルツブルクで益々日焼けをしたMizkoです。
今回のお天気は本当に変です。
太陽が出ると、日差しが強くてタンクトップでいいくらいの暑さですが、一度太陽が隠れてしまうと、冬のように寒い・・・。
こんな気候は着る物に困ってしまいます。結局はTシャツにザルツブルクで買った冬物の厚手ジャケットを着て、ジャケットを脱いだり着たりの繰り返しがベストです。

今日のMizkoはちょっと気持ち複雑…というのもドイツの友人からメールが来ました。
彼のラブストーリーを今回は聞いて下さい。

彼は年の離れた兄のような存在で、散々遊んでいてどうしようもない男でした。
その彼が6年ほど前に「恋をした」と彼女を紹介してくれました。彼が50代半ばのことです。
ミッチョリーナパリ日記では映画「恋愛適齢期」のお話をしましたが、「63歳になって初めて恋をした」と言うジャック・ニコルソンのセリフを現実にしたような話なんです。

彼女は旧東ドイツ出身の人でした。家庭のある人で、もう孫もいるような年齢ですが、
「この年になり、こんな燃えるような恋をするとは思わなかった」と家を出て、私の友人との愛を選びました。
二人の強い思いは彼女の家族へも理解され、それほど大きな問題もなく彼らは新たな人生を始めました。
しかし4年ほど前に彼がガンの告知をされました。それもあちこちにガンが散らばっている。それから二人でのガンとの闘いが始まりました。
多くの治療を試みた甲斐もあり、暫くは小康状態が続きました。しかし大人しくなっていたガンがまた最近暴れ始めました。
彼女・・・どうしたと思いますか?数ヶ月前に彼の籍に入りました。(誤解があるといけないので妹分として言わせてもらえば、愛以外には何もない彼です)
二人は夫婦となって闘いに挑み始めました。今回の彼からのメールでは、明日からまた長い治療に入るので、生きて再会したいとのことでした。
Mizkoにもらった日本のお守りはいつも持っている、世界のどこにいようと忘れはしないよ…とのメールでした。でもそのメールは決して悲観的な感じではありませんでした。
彼の人生を諦めない強さは感じられました。

私は心底人を愛することは、男女共にものすごいエネルギーと精神的なタフさが必要だと常に思っています。
精神的にタフじゃなければ人なんて愛し切れないし、愛する人を守り切れない。

二人を見ていて本当にそう思います。彼女は東ドイツの大変な時代を生きています。本当に精神的な強さがあり、精神的に強いゆえに本当の優しさを持っている素敵な女性と言うのが私の第一印象でした。病気の彼の心をどれだけ彼女の強さが救っているかは、周囲の誰もに伝わります。そしてこの闘いの中での結婚……。女もタフでなければ出来ません。このタフさが彼の遊び人の人生にピリオドを打たせ、今また新たな闘いに挑む勇気を与えているのでしょう。

確かに高い山ではあるけれど、絶対に二人には乗り越えてもらいたいです。
少なくてももう暫く二人に時間を与えて上げて欲しいです。
神様、お願いです。
そして映画だけじゃなくて、「恋愛適齢期」は人それぞれだとつくづく思います。
2010年09月06日
お待たせしました!回答は・・・オーストリア、ザルツブルクです。
モーツァルトの生誕地そして映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台として有名な街です。市街地は世界遺産にもなっているので、何度訪れてもため息が出るほど美しい街です。

子供の頃「サウンド・オブ・ミュージック」の映画を見て、背景であるザルツブルクの美しさに惚れ込み、何度も何度も映画を見て、「こんな美しい所に、大人になったら絶対行ける様になりたい!!」と子供心に夢を見ていました。子供の頃からのこの夢は叶える事が出来ました。

イタリアでも最近ミュージカルで「サウンド・オヴ・ミュージック」を上映していたせいか、イタリア人観光客もいつもより多く感じます。
映画を知らない方でも「ドレミの歌」は多くの方がご存知でしょう。
今でも映画の舞台地を周るツアーもありますし、アメリカ人観光客も多いです。長い年月経ってもこの映画が人々に忘れられない、そして時代を感じさせずに、最近この映画を見た人達がまた新たなファンになっているその理由は、メロディーの美しさは勿論、それに加えジュリー・アンドリュースの素晴らしい歌声と、可愛い子供達、それとクリストファー・プラマーの美男子さだけではなく、背景のこのザルツブルクの美しさだと思います。

子供の頃一緒にこの映画を見た私の友人は、まだ小さな子供のクセに、この映画を見てからクリストファー・プラマーに惚れ込み、「ああいう人のお嫁さんになるの!」と言っていました…が現実は厳しい!!現在随分タイプの違う男性のお嫁さんになっています。

写真の手前の門と階段を見て直ぐに「サウンド・オブ・ミュージック」のどのシーンか分かる方は、この映画のファンでしょう!
分からない方、一度この映画のDVDを見て下さい!
2010年09月05日
Readerの皆さん、Mizkoの居場所分かりましたか?

この街は私の人生とゆかりが深く、今は亡き人達との思い出が沢山あり、数え切れぬほど訪れています。

明日日曜日はほとんどのお店はお休みですが、今日土曜日はお買物に関してはラッキーでした。商品のお披露目をお楽しみに!!

只今午後6時。食べ損ねたランチを食べるつもりだったのが、なんか行き先間違えて(?)スパークリングワインを飲んでいます。ミラノではハッピーアワーの時間ですし……。この街にもいくつかの行きつけのお店があります。その中の一件に来ています。何料理というジャンルを越えて、一品づつが美しく美味しい。ヨーロッパの会席料理とでも言いましょうか。
こんなハンバーグなら(コーンに入っています)スパークリングワインにもびったり。

私の一人旅の夜を見透かしたスタッフが、『夜の一人歩きに注意して下さい』とメールで言って来ました。親もいなくなった日本で心配してくれる人がいるのは嬉しい。有難う!

第二ヒントは、ある映画の舞台としても有名です。
2010年09月04日
私の旅は、国内外共パターンは色々です。
家族とだったり、またそこに友人が加わったり、友人と二人きりだったり、スタッフと一緒だったり、一人旅の途中で友人に会ったり……と。ただしないのが、日本でよく見かける4~5人の女性だけの旅。学生の頃から、女性だけでの何人かのツアーは苦手です。なかなか意見が合わず行動に移せず、数日の旅なのに、行く前にああだこうだと時間が掛かる場合が多い。それならちゃちゃちゃ~~~と話が早く、行動力のある相手と旅に出るほうがすっきりする。まあそれも性格ですね。
前回のドイツ旅行も、ミラノ在住の友人がドイツに行ったことがなかったので、「車で行くから乗って行く?」、「はい、行きます!」とちゃちゃっと決定!「私はすることがあるから、現地では勝手にやってね!」、「了解!」……と面倒なやりとりもなく、行動に移せました。
同じようにアフリカも同行者がいましたが、ツアーでもないのに、アフリカのサバンナでキャンプをしようと言って、付いて来れる人は確かに少ない……。
何年も前ですが、富士山登山経験のある私が、「富士山に登ろう!」と女友達を誘ったら、参加者なし!!!

一人旅も大好きです。今回は途中で友人に会う予定もなく、完全にその一人旅です。

さあ今私はどこにいるでしょう?
ここ数日はミラノで花粉症が突然発症し、それも重症!!!
でもアルプス越えをしたら気温が一気に下がり、花粉症より風邪引きそう!周囲は夜にはコートを着ています。

ヒントは写真です。
2010年09月02日
早いもので9月ですね。ミラノの町もバカンスから徐々に戻ったミラネーゼ達で賑わって来ました。みんな日焼けして真っ黒!!!

今回は前回の続編の最終3)mammone(複数形mammoni) についてお話しましょうね。
発音はマッモーネ(マッモーニ)でマザコンの意味です。これがこのイタリアには多いようです。
イタリア人の方……怒らないで下さい。これは私が一番最初に使ったイタリア語の教科書にも載っている記事ですし(写真)、他の海外の雑誌にも載っていました。それにイタリア人の友人からも聞いていることですし、また私自身が実際に見ていることです。

教科書の記事によれば、イタリアでは男性が30歳位まで両親と暮らす率が高くなっているとのことです。20歳~24歳で両親と住んでいる率…男性の90、4%、女性の78、1%。25歳~29歳の率…男性の60%、女性の34%。30歳~34歳になると、男性の41%、女性の62%となります。その頃には両親が老化して、女性はその介助のために同居となる……。と先生から説明を受けました。
この現象の原因は住宅不足と、安定した仕事がなかなか確保出来ないのと、何よりマンマ(母親)との同居は居心地がいい・・・。と記されています。
この教科書も新しいものではありませんが、この不況で独立出来ず、多分マンマとの同居は益々多くなっているのではないでしょうか。

まあ数字は兎も角、イタリア人の女性からはよく彼氏やご主人のmammone振りを聞かされていますし、それだから好きでも結婚はしたくない!という女性もいます。
それだけではなく、マンマと二人でバカンスに出掛けたり、お出掛け姿もよく目にします。
高齢の母親をあちこち連れて行き、親孝行振りとはまたちょっと違う。それなら本当に感心するべきことですが。
マンマと一緒にまるでラブラブカップルのようです。でも母と息子の顔がそっくりなんですぐに親子と分かります。
いい年の息子達が、お食事中にマンマの手を取り、マンマ、マンマと言って泣き出したり、マンマが先にワインを飲んだら、「マンマ、だめだよ飲んじゃ。乾杯しようよ」と言って「マンマにかんぱ~い!」なんて言ってる。
そういう時はほとんどが息子の方が盛り上がり、マンマは結構クール。まだまだ介助が必要な年では全然ありません。
あるホテルの朝食のテラスで、お顔が似たマンマとmammoneのカップル(?)が4組ほどいました。皆さんとっても楽しそう!!
でもそこで一組だけは、二人の顔が全然似てない!それにマンマが息子といるにしちゃいやにお洒落している・・・Mizkoは見逃しませんでした!!彼の右手が彼女の足を撫でている!!!あら~~~ごめんなさ~~い!マンマとmammone じゃなかったのね!
ラブラブの年の差カップルでした。失礼しました。
お互いを見る目がとっても優しく、ラブラブ度が私にも伝わって来て、本当に微笑ましい素敵なカップルでした。お二人、お幸せに~~!
(そう言えば、私の日本の友人もかなり年下の彼と結婚して、「お姑さんとは大の仲良しヨ~~。話しが合うの、同級だから !!!」なんて言っていたのを思い出しました。)
2010年08月31日
写真:新しいピッザリアがオープンしていたので行ってみました
きのことハムのピザ……写真に入らないほどビッグでしたが、薄い生地でとっても美味しかったです。お値段…因みに7ユーロ。ピザは庶民の食べ物なので、本来お値段はこんなものです。お店も明るくて活気があり気に入りました。

前回は蚊と言う意味のイタリア語 zanzara (複数形 zanzare)をお勉強(?)しましたね。
外国語を正しくカタカナ書きにするのは難しいし、あまり良いとは思いませんが、ここでは仕方ないですね。ザンザーラ(ザンザーレ)でラとレは舌を巻いてR発音で。

観光でいらっしゃる方は、ドゥオモ広場辺りのカフェでしたら、ザンザーレさん達との遭遇はあまりないでしょう。
夏は夜10時頃まで明るいですし、彼らの活躍時間はその後です。その頃になるとブレラ地区でもザンザーレさん達は大活躍です!

さて今回は前回の2) sciopero ストライキについてお話しましょうね。

ミラノで生活をし始めた頃、余りにも何度も耳にしたり目にして覚えた言葉です。
本当外国語のカタカナ書きでは難しく、O(オ)にアクセントで、ショオぺロでしょうか……。
このストがよくあります。
アリタリア航空を使わないのも、ストが多いからです。
他の航空会社で日本に帰ろうと、ミラノ、マルペンサ空港に行った際にも、アリタリア航空がストで職員がデモをしていて、空港ターミナルにタクシーで近づけず途中でタクシーを降り、荷物を引きずりターミナルに行かなければなりませんでした。

日本から戻った際に、空港に荷物用のカートが一台も無い!!
空港職員に尋ねたら……「sciopero!」の一言でした。
カートの会社までスト!(ため息)
誰もが大きな荷物を引きずりながら、文句を言う人はいません。

テレビや新聞でのストのニュースを見逃して外に出たら、路面電車もバスもタクシーも一台も見当たらない。
でも家が中心のドゥオモ広場から歩ける距離なのが幸い!
でもドレスアップしてタクシー頼りにしていたのに、ピンヒールの靴で古びた石畳の徒歩は辛い!!!

路面電車で出掛けたのに、帰りには路面電車もバスもタクシーも消えている!!!
でもある停留所には何人かいる。
「ストは終わったんですか?」と訊くと、回答は「知らない!」。
違う人に「いつ路面電車かバスが来るか知っていますか?」と訊くと、回答……「知らない!」。
また他の人に尋ねて理解出来ました。
結局そこの誰もがいつ来るか分からない…もしかしたら今夜はもう来ないかもしれない路面電車やバスを取り敢えず(?)待っているのです。
私にはそんな忍耐はないので、さっさと歩いて帰りました。

イタリアの生活は頭が固いとイラつきます。
不可解なことへの「何で?」「どうして?」の質問の回答も「イタリアだから!」・・・の一言で納得しないと疲れます。
1+1=2にはなるとは限らず、私の乏しい想像力ではとても予想のつかないのがイタリア。
だからこそ年中自分の考え方や常識が打ちのめされて、腹が立ったり情けなかったり…でもそこから私に新たなことを教えてくれるのもここイタリアです!
2010年08月29日
写真:左は火の点いたレモンのローソク、蚊の退治用の電気ラケット。右上はローソクと蚊取り線香。右下は夏の夜のお出かけの必需品の蚊除けスプレーと刺された場合のスティック型の薬(キンカンみたいな薬で便利)。

本日のMizkoは例のzanzaraのお陰で寝不足……。

1)zanzara (zanzare) 2)sciopero 3)mammone (mammoni) 、この3つは生活に必要な言葉として、私がイタリアに住み初めて覚えた単語です。
1)は蚊 2)ストライキ 3)マザコン の意味です。()は複数形です。
ここではこの3つがとっても多いのです。
今回は1)についてお話しましょうね。

私もミラノに住むまでは、こんなに蚊の多い町だとは知りませんでした。
お洒落なパー、カフェ、レストランのテラスにも例の渦巻きの蚊取り線香がテーブルの下に置かれている……。
蚊取り線香の香りは日本とは違って、お花だったり、レモンだったりします。色も赤や黄色、オレンジがあります。
その上にレモンのローソク。
中にはそれぞれのテーブルに蚊除けスプレーが置かれている……そうすると、「何て気の利いた良いお店なんでしょう!!」なんて感心してしまいます。
スプレーが見当たらない無い場合でも、お店の人に言うと、お店に用意されている場合も多く、それを使わせてもらえます。
どこかで読んだ記事に、ミラノにはそれは沢山の種類の蚊がいるようです。

以前お話しましたが、ほとんどの公共の乗り物にエアコンがないので、暑いせいか地下鉄の中にまでいることもあります。
突然前に座っている人が立ち上がり、両手をパチパチやっている……そんな姿……「なんの宗教??」と思いたくもなりますが、そう蚊を追っているのです。

それにほとんどの家に網戸というものがありません。
我が家は小さい窓には網を張りましたが(それも自分で)、テラスやバルコニーに行く開き窓(ドア?)の高さが2.5mほどあるし、網をつけると出入りが不便なのです。
ですからどうしても蚊取り線香、レモンキャンドル頼りです。日本からも色々持って来てはいますが、ここの蚊は手強い!!!
名前からして手強そうじゃありませんか??ザンザーラですよ!!(複数形はザンザーレ)

ナヴィリオ地区のお話をしましたが、運河があって、お洒落なお店が並び、Mizkoがミラノでも大好きなスポットの一つです。
まだミラノ生活に慣れないある夏の夜、運河沿いのお洒落なバーで飲んでいたときでした。
勿論蚊除けスプレーは、肌が露出している所には十分にして行きました。
しかししぱらくすると、背中が変……。痒いより痛い!
ちょっと背中に手を入れてみると、小さな硬いグリッとしたものが出来ている。一つではなく、いくつか指で確認しました。
いつもの蚊に刺されたにしては、感触が硬い!その内背中だけが熱くて気分が悪くなり、急いで家に帰って背中を見てみたら、グリグリが16個も出来ている!!! 痛痒いけれど、痛い方が強い!
イタリア人の友人に話したら、「服の上からも万遍なくスプレーしなかったでしょ?!だめよ、夜、野外に行くときにはどんなにドレスアップしてても、またジーンズみたいな厚手でも全身にスプレーしなくちゃ!頭もね!!」と言われました。確かに服の上からはしていませんでした。

それから数日は熱っぽくて寝込みました。ザンザーレの種類の中でも特に手強い一種に襲撃(?)されたようです。痛みや痒みが消えた後も、刺された跡が完全に消えるまでに時間が掛かりました。
しかし私には長年世界中を一緒に旅する秘密のお水があります。その時もそのお水でシップをしたらかなり楽になりました。
(そのお水に関してもまたお知らせしますね)

と言っている内にザンザーレが登場する時刻になりました。レモンのローソク点けて、蚊取り線香点けて、ラケット用意して戦闘準備(?)に入ります!

今夜はザンザーレに睡眠を邪魔されずに熟睡した~~い!!





2010年08月27日
写真:ムーランルージュのプログラムより、御馴染みのフレンチカンカンシーン。

パリ滞在後半は気温が下がり寒い。

パリでの日々は忙しい!昼間は足が棒になるほど歩き回り、夜はやっと自分の時間……疲れてはいられない。
この時間があるからこそ、昼間はどんなに暑かろうが、寒かろうが、雨に濡れようが、ふくらはぎがパンパンになろうが頑張れる!

ホテルに帰って昼間のカジュアルファッションは脱ぎ捨て……変身!!
青山のアニエスベーの店長の梅ちゃん初めスタッフの皆さん、今回のMizkoのパリの夜は全てアニエスべーシリーズにしました。
いくつかご紹介しますね。

映画大好き!そしてジャック・ニコルソンとダイアン・キートンが大人の恋を演じた「恋愛適齢期”Something's Gotta Give"」が大好きなMizkoは、どうしてもジャック・ニコルソンがパリにいるダイアン・キートンに会いに来た『Le Grand Colbert』のレストランに行きたくて、今回行って参りました。
(映画の影響でアメリカ人が多くて、前回は満席で諦めました)
お食事は余り期待していませんでしたが、思ったよりも美味しく頂きました。
この夜は梅ちゃんの選んだブルーアニマルのワンピース。素足に黒のハイヒール。バックは黒の小さな小さなケリーバッグ。

他の夜には久々のムーランルージュのキャバレーショーに行きました。
これまた梅ちゃんが選んだ黒のワンピース。黒のMizkoオリジナルストッキングに黒のハイヒール。全て黒。
そして長い間探していた真っ赤なバッグ・・・。パリで見つけました。
赤も色々ありますが、これこそ私の大好きな「真っ赤」!
黒の差し色としてそのバックとビーズと珊瑚の真っ赤なネックレスで行きました。

ムーランルージュは観光客が団体でバスでも来て、なんか興醒めしますが、ショーが始まってみれば時間を忘れ楽しめました。
勿論去年のクレージーホースでの世界的に有名なDita Von Teeseのショーとは比べ物にはなりません!彼女のショーはアートですから。
あれは本当にラッキーでした。パリでも期間限定のショーで、幸運にも偶然に見れました。
今回は大人のディズニーランドショーと言う感じでしょうか……。それにしても数百人入る会場は、一夜3回のショーそれぞれ連日ほぼ満席だそうで、びっくり!!

キャバレーショーと言うと、日本では違った印象もありますが、パリでは大人の遊び場だと思います。
男性同士、女性同士、カップル、男女のグループ、色々なパターンで来ていますが、男性同士で全く違ったショーを期待したり、女性同士でヨン様追いかけ気分で来たり、カップルで隣りのポカンと口を開けたり、ニコニコとショーに没頭する彼氏を見て、腹が立つような度量では楽しめません!そりゃ男性なら当然ポカ~ンと口も開くでしょうし、ニコニコもするでしょう!世界中から選ばれた美しいショーガール達がトップレスで登場するシーンは圧巻ですから!
また逆に男性も、そんなショーガールに囲まれてハーレム状態(?)の男性ダンサーにヤキモチを焼いたり、横の彼女がそのダンサーにうっとりしているのに腹を立てるような度量ではいけません!それだけのショーガール達の真ん中に一人立つのは選びに選ばれたダンサーですし、お腹が6つに割れているのは当然なんですから!
そういう思いを超越して、大人の男性も女性も一緒に楽しみたいものです。
日本の大人の友人達とお洒落して皆でいきた~~い!!

アニエスベー青山店の皆さんへ:いつもお世話になっています。お陰で、本場パリでアニエスベーファッションを楽しめました。
梅ちゃん、パリのアニエスベーでは何も買いませんでした。やっぱり梅ちゃんの「OKサイン」がないと不安です。冬物のお見立てもお願いします!

あっという間にパリの滞在を終えて、ミラノに帰りました。
パリは寒くて、せーターを着て帰りましたが、ミラノは暑さをぶり返していました。
暑さとzanzara(ザンザーラ???何でしょう?回答は次回)と戦いながらこの日記を認めております。
2010年08月23日
写真:パリ、リュクサンブール宮殿

パリは連日暑い日が続いていて、その中を歩き回り、一気に日焼けして国籍不明のMizkoです。
プロフィールでもご紹介しました通り、アジアの国に行けば必ずその国の人間になってしまうというカメレオン体質ですが、矢張り西洋人になるには無理がある……。
今じゃ天然パーマの髪も伸び、カールが益々出ている上に日焼けすると、西洋人には成りきれず、アジア人にも見られず、周囲の困惑を感じます。
カフェでも道端でもこそこそ「何人かな?」ってフランス人が話している…・。

人が自分をどう見るかというのは本当に面白い!、オペラ歌手に見られたお話もしましたが、ドイツ、オーストリア、イタリア、フランスでは、日焼けしてカーリーへヤーでいると
スペイン語で話しかけられたり、またもらうパンフレットやメニューがスペイン語だったりします。昨日も日本語のメニューを見ていたら、ギャルソンが取り上げようとするので、「あの~~日本人なんですけど……」と言ったら、びっくりしている……。
まあこれだけ多くの人種が世界中からパリにやって来るのですから、彼らの困惑も仕方がないのかもしれません。

それにしてもParisという名前、フランス語、エッフェル塔は本当にビジネスになるなと毎回思います。
Parisと付いているだけで、フランス語で書かれているだけで、エッフェル塔の絵が付いているだけで、これだけの商品があり、それを皆が買う。
東京タワーじゃなくて、エッフェル塔であり、イタリア語じゃなくて、フランス語であり、
Milanoじゃなくて、Parisである !
これだけこの3つをテーマにして、商品を売っている町を私はパリ意外に知りません。
それもとんでもない値段で売っている。
パリの価格は東京と変わりはないし、カフェやレストランは表参道価格だし、旅をするには
価格が高い町の一つです。
勿論ローカルなお店に行けば値段もぐっと安くはなりますが、そんなお店は夏休みでお休みだし、女性一人で入ろうとすれば、穴が開くほど見られるフランス人オヤジバーだったり……。

そんな中、エッフェル塔の絵が付いているだけのメモ帳が7ユーロで売られ、ノートになれば16ユーロもしてる!!
確かにパステルカラーでキュートですが、今の日本経済には現地価格がこれは高い過ぎ!横にキレイに並べられた小さな小袋の商品にも「I Love Paris_」(Loveの部分は赤いハート)と書いてあります。よく見たらコンドーム!!こんなところにまでParis!
参考までに……一個3ユーロでした。
そんな訳でお財布に優しいspecialを見つけるのは至難の業!
自分が買い付けをするようになり、つくづくフランス製品が高い訳が解りました。
でも頑張って見ますね!

ステキなカラーのバッグはゲットしましたよ!
小型のケリーバッグで、もうその色は正にパリ色!!お楽しみに!
勿論一個しかありません!







2010年08月21日
ミラノ、マルペンサ空港のアルマーニのロナルド君の巨大広告に見送られ、只今Mizko、パリです!

Readerの皆さん、Bonjour !

思っていたより太陽がサンサンと照り、ミラノより暑い!
ミラノも観光客が多いですが、流石パリ!大変な観光客の数です。
観光客が集まる場所は活気があっていいです。
夜遅くまでカフェのテラスは人に溢れ、周囲の活気がMizkoを元気にしてくれます。

それに今回は前回のリベンジ……!
前回はすっかりフランス語を忘れていて、口からフランス語が全く出なくて悔しい思いをしました。今回はその反省もあり、出発前は毎日欠かさずフランス語のヒヤリングをしていたので、少なくても簡単なフランス語は取り戻せました。
語学は残酷で、どんなに勉強しても使わなければ忘れる……。
怠けた分だけその結果が出ちゃう!Mizko…フランス語怠けておりました!

今ではパリも大分英語が通じますが、矢張りフランスではフランス語にチャレンジしたいです!

ではまた、A bientot !

2010年08月19日
写真:こんなカフェでハッピーアワーは如何ですか?

やっとイタリアの夏が戻って来ました。でも昨夜は冷え込み、羽毛ふとんを出そうかと思うほど寒かった!
ここ1週間ほどよく雨が降りました。ドイツでは洪水で亡くなった方もいるくらいの悪天候。
夏女Mizkoは太陽が大好きなので、毎日毎日の雨に憂鬱になっていたところでした。

ミラノには独特なハッピーアワータイムがバーやカフェであります。
日本のハッピーアワーと言うと、アルコールのドリンクが安くなりますが、ミラノではいつもと同じか一般的にはそれより高くなります。
しかしそれにブッフェ(バイキング)が付きます。
カウンターに並べられるブッフェはそのお店によってさまざまで、値段も5~10ユーロ位でしょうか…。
イタリア人はバールやカフェで食前酒を飲んでから、食事に行くことが多いですが、ミラノではこのハッピーアワーのはしごで夕食を済ませる人も多いです。
時には並ぶものがお粗末で、決してハッピーアワーと呼べず、私はアンハッピーアワーと悪口を言っていますが、お店によって種類も豊富で、美味しいところも沢山あります。
何種類のピザやパスタも並ぶので、色々なイタリアの味を楽しむのにもこのハッピーアワーは見過ごせません。
一杯目はこのお店。二杯目は他のお店とすれば、また違う味を楽しめます。
私はミラノのこの八ビーアワーが大好きです。
ハッピーアワーに10ユーロも出せば、巨大なシャンデリアがぶら下がるお店で、美味しく、心は優雅な時間が過ごせます。

お洒落なカフェのテープル席では、カウンターの食べ物をお皿に入れてウエイターが席に持って来てくれる場合と、バーのようなところでは、自分で取りに行き、席で食べる場合があります。
カフェでもバーでも座らずに立ち飲みの場合は、勝手にカウンターから取って食べます。
初めの頃はこの光景がつまみ食いをしているようで奇妙でしたが、慣れれば気楽で且つ楽しいです。

時間もお店によって異なりますが、午後5時頃から9時頃までです。
この間に飲み物しか頼んでいないのに、あれこれ食べ物が運ばれて来たら、「ハッピーアワー」と思って下さい。

ミラノにいらっしゃったら、是非このハッピーアワーを体験してください!
(但し、8月中は閉店しているお店が多いです)

これに慣れているMizkoは東京にいても午後6時頃になると、仕事が残っていてもソワソワ落ち着かない。
古くからのスタッフは知っている……Mizkoの体内時計はそろそろハッピーアワーのお時間!!
2010年08月16日
写真:窓ガラス割られています、 いや~お気の毒に!特に今は人口がぐっと少ないので、ここでの生活は油断禁物です!

ここ数日のミラノは大雨に時々雷が鳴り、寒くてイタリアらしくない夏です。

昨夜は日本食を食べに行きました。
寒くてたまらないので、先ずは熱燗。カウンターの私のお隣でも、日本人男性が熱燗を飲んでいらしゃいました。
久しぶりの日本語を板さんと話し、そのお隣の方はこちらに長く住んでいらっしゃるとこのこと。
その方に「音楽をやられている方ですか?」と訊かれました。
実はイタリアではこの質問をよくされます。
その後が続く……(ここで、私がカラオケで騒いでいるのを知っているお友達の皆様は笑わないように!!)
それも必ず「オペラの方?」と訊かれる!!!これ本当なんです!
もう何度もそう訊かれました。その中でも取って置きの経験をお話しますね。

何年か前ミラノ、スカラ座近くの本屋さんで、キャッシャーで支払いをしようと声を出した瞬間、間髪入れずに日本人の老紳士が「オペラの方でしょ?!そうあなたオペラの方だあ!!」と自信ありげに私に言いました。
突然の出来事に戸惑う私は言葉もなく、「はあ~??」という顔をしていたら、その方は続けて「そうだ!!そうだ!あなたオペラの方だ!!」……益々断定している。それ以上断定されても困るので、「いえいえ私はカラオケをたしなむくらいです!」とやっと言いました。
「えっ~~オペラの方じゃない??本当ですか?てっきりオペラの方かと思った!それは残念だ!是非あなた、オペラをおやんなさいよ!あなたがオペラをやったらいいわぁ!」
(おやんなさいよって言われてもぉ~~)
パリ在住でミラノ、スカラ座にオペラを観にいらっしゃったというその老紳士……そんな風に私を見る人もいるものなのかしらと驚いた翌日の路上マーケット………

イタリア人の女性が大きな声で、私の顔を覗き込みながら「あなたオペラの人よね!スカラ座に出ているマダムバタフライよね!!」と自信ありげに満面な笑顔で私に言いました。今回は即座に「違います!」ときっぱり答えたのにも拘らず、「そうよ、マダムバタフライよ!」と私の否定も完全無視。その上周囲にまで「彼女、スカラ座のマダムバタフライよ!」と言いふらす。
私の周りにはどんどんマダムMizkoバタフライを見に人が集まって来ました。否定を続けると「恥ずかしがらないで!!」なんて私に言う。
ただでさえもイタリア人の会話に言葉を挟むのは困難なことなのに、自信満々の彼女はもうどうにもとまらない!その上皆が歌って歌ってと言う!!多くのイタリア人に囲まれた私はもう完全にヤケ!!有名な一節「あ~る晴れたア~日♪♪♪」と日本語で歌い出し、「ほら、オペラの声じゃないでしょ??!それにイタリア語で歌えません!!」と怒って言いました。それでやっと皆さんに納得して退散して頂きました。
この話をしたらイタリア人の友達に爆笑されましたが、多くのイタリア人に一人下手なイタリア語で対抗する私の身にもなってぇ~~!他の解決法がとっさに思い浮かびませんでした。

蝶々夫人は私も好きなオペラの一つですが、それにしても他国では不思議なことが起きるものです。それも連日…。
オペラの国イタリアだから? 真冬の白昼夢?それとも古い石畳のマジックでしょうか……?


2010年08月12日
写真:ミラノのネクタイやさんです。カラフルできれい!!

(前2話からの続き)
フォワキン似の彼が突然いなくなり、それから30分位した時でした。
私はその時の驚きを今も忘れはしません。

真っ暗な古い石畳の道をこちらに真っ直ぐ歩いてくる男がいます。
そうです!例の彼です。
黒のパンツの上はぴったりした真っ赤なシャツに着替えています!!
オーラがいつもに増して迫力があり、私を見る目が、まるでインパラ(鹿の一種)を狙うライオンのように怖くて、ライオンに追い詰められたインパラのように私はもう身動きが出来ませんでした。
これにはそこにいた誰もが「挑戦!」と読みました。
と言うのも、実はその時私には連れの男性がいて、彼が真っ赤なシャツを着ていました。
私の左隣に座っていた連れも「なんだアイツ!!」と不快な声を発しました。
フォアキン似の彼は一言も発せず、それまで一度も私の隣に座ったことはないのですが、迷うことなく右隣に座りました。
日に焼けた素肌に着た真っ赤なシャツは、誰が見ても私の連れより似合う!
しかし彼は隣にいながらも私に背を向け一言も話し掛けず、ただ憎らしいほどかすか~にコロンの香りがしていました。
皆動きを止めて私の出方を静かに見ていました。
そう…皆理解していました。その真っ赤な背中が私に尋ねている……「Si o No?( Yes or No?)」と。


そんな事が起きるのも、アモーレの国イタリアだから?それとも真夏の夜の夢?または古い石畳の魔法でしょうか…?
その時のMizkoの答え……?
Si(yes)であれば、今私はここでこうしてはいません。
じゃあ何故No?
言葉巧みで行動が伴わないのも嫌ですが、パフォーマンスがどんなに熱く積極的でも、会話が物静かで、ジョークも言わない男性…Mizkoを良くご存知のお友達の皆さん、Mizkoに似合うと思いますか?
皆さんの声が一斉に聞こえて来ます…「NO!」。
ですよねぇ~!
2010年08月11日
写真:左手前プラダ本店、右奥はグッチです。最近では中国人ツーリストのたまり場です。

(前回からの続き)
それは5~6年前の夏。私はマジョーレ湖畔で数日を過ごしました。イタリア人の隣人の女性が「私はサディーニア島の別荘に行くから、私のマジョーレ湖畔のヴィラ使っていいわよ」とポイっと鍵を貸してくれました。彼女は2軒別荘を持っていて、貸してくれてヴィラはそれは驚くほど素敵な大きな館でした。
その館から湖までは徒歩10分ほどで、その間に小さなパンやさんやお肉屋さんがあり、そこに一軒のバーがありました。
一人でその道を歩いていたら、一人の男性が入り口の壁にもたれて立っていました。
私も長い間フラメンコを習っていて、スペインの男性フラメンコダンサー、フォアキン・コルテス……アルマーニのスーツを着て激しいステップを踏み、最後にはアルマーニの、ジャケットを脱ぎ捨てて踊るセクシーダンサーとして日本でも有名で、私も何度かステージを見に行きました。
そのフォアキンを一回り小さくしたような男性が立っていました。長い黒髪を一つに結び、黒いひげ、焼けた肌…見たからに危ないタイプと感じ取り、そのまま前を通り過ぎました。
その辺りにしかお店はないので、私はそのバーの前を何回も通り、その度にその男性は私を見ていました。その見方が怖いくらいに鋭くて心地が悪い。そこを通る時、その男性がいないとホッとしました。
小さな村なので、何度もそこを通る度にバーのオーナや常連さん達とは顔見知りになり、その内にカフや冷えたビールを飲むようになりました。
しかし例の男性は私に声も掛けずに、ちょっと距離をおいた所で鋭い視線で私を見ている。
あまりにも遠慮もないその視線が不愉快で、遂に私は怒った感じで強気に「なあに?私に何か用??」と彼に問いかけました。彼は苦笑いをしながら、自分の事を静かに話し出しました。話してみたら物静かな男性で、見た目よりずっと年が若いし、会話の中で私に言い寄って来るわけでもないので、「なんだあ~~、若い男の子がこの辺りにいない日本人が珍しくて見ていたのね」と解釈し、それを切っ掛けに会う度に挨拶をするようになり、ただ見られている心地悪さから開放されて私はホッとしました。

それからは私の連れの男性も加わり、オーナーや常連さん達とそれにそのフォアキン似の彼も含めて時を過ごし、滞在最後の夜は皆とさよならパーティとなりました。
最後の夜、彼は相変わらず入り口のドアにもたれて静かにビールを飲んでいたのですが、そろそろお別れの時が来た頃突然いなくなってしまいました。
「あれ帰っちゃたの?」と皆で言って、「さよなら」も言わないで変な人だと私も思っていました。

次回の日記に続く

2010年08月08日
写真:ミラノ、ナブィリオ地区。運河の両側には、アトリエ、バー、レストランが集まっていて、Mizkoが好きなスポットのひとつ。運河の水を抜いて時々お掃除をするので、お水もきれいで、マスが沢山泳いでいます。でも夜は蚊の襲撃に要注意!

日本でのイタリアに対するイメージの中で、女性に言い寄るイタリア人男性も有名ですね。
さあそこで今回はそんな彼らのお話をしましょう。
女性はそんな男性に要注意!男性は彼らのアプローチテクニックをご参考(?)にして下さい。
お話はあくまでもMizkoの印象ですが……!

ミラノの男性は、先ずはナルシストな印象が強いです。
何なんでしょうか??あの自信溢れるオーラに加え、「俺って良い男だろう!!」と言う自信に満ち溢れた態度。なかなか他国、他の街では見られないタイプが多いです。
そして日本のイメージにある軟派なイタリア男性の印象とも違い、女性へのアプローチはクールに思えます。
クールと言うのは、アプローチ方法がということで、アプローチをしないということではありません。べらべら単に言葉を掛けてくるのではなく、さまざまなシグナルを発する・・・。
とかく外国人の男性は女性へのアプローチは積極的で、女性の環境も全く無視で、女性が男性と一緒であろうと、自分が女性と一緒であろうと、ここ!と言う時には、さまざまな方法でアプローチを仕掛けてきます(私も長い間女性をやっていますし、海外生活も長いので、多少なりともそんな経験はあります)。

高齢の男性がよろよろしていたので「大丈夫かしら…」と心配になって見ていた時……、寒い雪の夜に工事現場で働いていた男性を「大変な仕事だなあ~」と見ていた時……、身長150センチ位の紳士が高いバーのイスに座れず飛び跳ねていたのが、可笑しくて見ていた時……、私の視線に気がついた彼らは満面の笑顔を私に浴びせかけ、ウインクをし始めて、アプローチして来ました!「誤解です!!誤解!!!素敵だと思って見ていたんじゃありません!!!」と叫びたくなりました。もう油断も隙もありません。お年寄りでも男性は男性!気遣いも気安く出来ません!

今日も、なかなか来ない路面電車を待ちながら、自分の視線の行き場も考えずに、物思いにふけっていました。ふと気付くと、目の前にスーツ姿の男性が立ってこちらをじっと見ています。「違います!違います!!あなたに興味があって見ていたのではありません!!」と叫べない心中の代わりに冷たい視線で睨みつける……それが私からの「No!!」のシグナル。

視線の行方もしっかり自己管理しないと、誤解されます……「俺に惚れたな!!」って。
この自意識過剰には年中腹を立てています。男性として自分に自信が持てないのも困りますが、ここまで過剰になられるともう呆れてしまいます。
イタリアをご旅行なさる女性の皆さん!旅の開放感から、イタリア人男性に意味もなくニコニコしないようにしましょう。
その気があれば別ですが…でもそれでトラブルに遭っても、自己管理をしていなかったということになっちゃいますよ。
何しろここはアモーレの国で、彼らは狩りをするアモーレのハンターで、そんなアプローチは普通で罪はなく、それを受けるか、受けないかは女性側の判断次第なんですから。

しかし5年ほど前の夏、今までにないアプローチを受けました…続きは次の日記にて。
2010年08月07日
写真:路上マーケットこそミラネーゼのデパート?!食べ物でも着る物でも色んなものを売っています

今日のミラノは気温も湿度も心地良い一日でした。

もうすぐ2週間もバカンスでクローズになってしまう東洋食品のお店でお買い物。旅行前なので、お店はほとんど空!!
大好きな冷やし中華の乾麺を買おうと思ったのですがないので、在庫少ない韓国冷麺とキムチをゲット。
オーナーは韓国人の方で、仕入れは中国人から。でもお店の半分以上は日本食品。
私はハングルを前に習っていましたが、今では会話はだめ。でもハングルは未だに読め。それをオーナーの韓国のおじさんは喜んでくれます。しかしおじさんは長い間ドイツに住んでいたそうで、彼との会話はドイツ語。おじさんと仕入れの中国人との会話もドイツ語。
イタリア、ミラノにいながら、日本人と韓国人と中国人がドイツ語で話すというのもちょっとおもしろい!
お店に入っての挨拶は「Buongiorno!」ではなく、「Guten Tag!」!!

私は自分の下手くそなりの語学力を何よりの財産だと思っています。
少なくてもMizkoという人間を知ってもらい、通じている……。それで十分。
私にとっては「外国語」なのだから、間違えることも恥じないし失敗も恐れません。

学生時代の英語教育では会話が身に付かず、あれこれ試して幸運にして見つけたMizko独自の英会話習得術。
長い間の苦労がうそのように、英会話があっと言う間に上達。
出来ないんじゃなくて、習得方法が私に合っていなかったと確信しました。

その国にいるからその国の語学が簡単に身に付つくとは限らないという体験もしました。
ドイツでのドイツ語習得は苦労しましたから。どうしても聞いていて好きになれず、ただただドイツで生きるために学んだことが、習得を遠回りさせたんだと思います。
反対に、当時行ったこともないのに、サウンドが好きで学び始めたスペイン語の、上級クラスくらいまでの習得スピードは、速かったですから。
何をするにも「好き」という気持ちが大切なのかもしれませんね。

そして日本人で、このイタリアでドイツ語を話せるって言うと、皆感心してくれる……。それがちょっとうれしい!苦労した甲斐があります。

集中力がある時は外国語が混ざってしまうことはありませんが。友人間で気を抜いて話に夢中になると、「Mizko! Mizko! イタリア語がスペイン語になってる!!」とイタリア人に言われます!!
まあそれも一つの余興!

外国語がMizkoの人生と人生観をがらりと変えてくれました。
高校生時代、私の大の苦手な科目は英語!!!
自分のそんな経験から、「人は自分次第で変われる!」と信じています。
語学習得で苦労している方へ……NEVER GIVE UP!
そして私の語学習得もまだまだ続きます。私自身も……NEVER GIVE UP!

2010年08月06日
写真;暑さで募金集めの彼もこの通り、お休み中。

前回のポーランドも「イタリアからまた外国に行った」ことにはなりますが、ここでの生活に馴染むと、ヨーロッパ内の行き来は、日本で言う国内移動と変わりません。

ドイツに暮らしていた頃、EUにならないその時代でも、「週末にフランスに行く、オーストリアにちょっと行って来る」と日本の家族や友人に言うと、どんな優雅な生活をしているのかと思われたものでした。しかしその頃は国境があったと言っても、車なら陸続き、簡単なパスポートコントロールで国境越えは出来ました。
そして今ではEUという大きな一つの国になったも同然で、ポーランドにしても、通貨はまだユーロではありませんが、同じEU諸国の中ということで、大きな税関審査がある訳でもなく、国内旅行と全く変わりません。
日本は島国で、どんな近くのお隣の国に行くにも海を越えるせいか、外国というと遠いという印象があるように思えます。

ドイツ人の友人は、フランスにパンを買いに行くし、イタリア人の知人は、イタリアより安いという理由で車のガソリンはスイスに入れに行きます。スイスはEUではありませんが、簡単に行けます。
私も国境まで一時間半程のドライフで、家具はスイスにある巨大なアウトレットに行きます。

数年前に日本から友達が来て、10日余りで車で8ヶ国一緒に周遊しました。本人は国境を越えたことも気付かない…。
去年日本のスタッフが来た時も、とっくにドイツからフランスに入り、フランスのワインを飲んでいるのにまだ気付かない。
国境越えるって今ではそんなものなんです。
あるロータリーは一周するだけで3ヶ国に行ったことになります。フランス、スイス、ドイツ!!!
どっちに行ったらいいか分からず、私はそこを3周ほどしたので、数分間に3ヶ国に3回づつ行ったことになります!!

それに今ではルフトハンザイタリアがヨーロッパの各都市にどんどん格安飛行機を飛ばしているので、それと円高を上手く利用すれば、東京ー大阪間往復の新幹線代の4分の1くらいの値段で、往復出来るんですよ。
それに東諸国ですと物価も安く、ワルシャワでは五つ星ホテルが東京のビジネスホテル以下の値段でした。

国内を移動する気分で、こうして文化、習慣、言葉、食べ物が全く違う国に行けるのが、ヨーロッパの魅力だと思います。

«前のページ 1 ... | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 次のページ»