2010年09月27日
写真:マリアのマンマの作ったパスタ、カベテッリとインゲン豆。それとココメロ(cocomero)と呼ばれるお野菜としてのメロン(甘くない)。
プーリア地方独特のメロンで、パスタを食べながら、ココメロを手に取り食べる。青空市場でも沢山売っていました。
パスタの合間に食べると、水気があってさっぱりしているので美味しいです。
都会(ミラノ)の生活に戻り、またプライベートでも気の抜けない生活です。
盗られないようにバッグを抱え、お財布は他人に見られないように、買い物ではおつりや質をごまかされないように……。
のんびり、ゆったり、はんなり、ぼんやりは禁止の生活。
ミラノの生活だけではなく、ツアーでもなく、海外の大きな町で女性が一人で行動する時にはある程度の注意と心構えは必要です。
今夜も自宅の窓のシャッターは全部閉めて、窓の鍵を締めました。家にいても油断は禁物。
プライベートもそんな緊張感の連続の日々なので、サンマルコ村のおっとりとした生活は本当に心が休まりました。
人間の出会いは時に本当に不思議。
初めて会ったのに、もう何年も知っているような、ずっと一緒にいたような気がする人がいる。
マリアの家族もそうでした。
何度会っても、目の前に座っていても、日本語で話していても心が通い合わない場合もあるのに……。
イタリア語には英語の「you」に当たる言葉に「Lei 」と「 tu」があります。後者が親しい人に使う「あなた」という意味です。
この使い分けがなかなか難しく、どの位親しくなったら「tu」を使って良いものか……。
どちらを使用するかによって動詞の活用も変わってくるので、同じく二人称単数形が2種類ある言葉、特にお堅いドイツ語ではよく悩みます。その分英語は楽!どんな人にも「you」でOKですから。
マリアの家族とは、「はじめまして」のご挨拶から30分位で「tu」を使う方が自然に思えるほどの人柄のご両親、そしてお兄さん家族でした……と言うより、「はじめまして」という感じが全くしませんでした。
パンもパスタも数々の食後酒もマンマの手作り。ワインもマリアとパパが作ったもの。
親しいさ一杯で、初めてのお宅でも全然遠慮なくお腹一杯ご馳走になりました。
2度目のお夕飯のお誘いの時には、「マンマ~~!パッパ~~!」とすっかり甘え、まるで実家に帰ったようでした。
ミラノに帰る前日、3度目にお邪魔した際には、マンマに「帰っちゃうの本当に残念!ミラノで暮らすのは止めなさい!そしてこっちに引っ越していらっしゃい!」と何度も言われ、お別れの際には再会を約束して、飛び切りのbaci(キス)とabbraccio(抱きしめること。抱擁)をしてもらいました。
素晴らしい人達との出会いに感謝。
その機会を与えてくれたマリアに感謝。
そんな皆さんに心からBaci e abbraccio!