2011年01月16日
寅次郎です!!
この日記でも私の映画好きはお話しましたが、洋画ばかりではなく邦画も大好きです。
海外に出る前までは洋画ばかりを追いかけていましたが、海外に住むようになって改めて日本映画の良さが解ったという感じです。
ドイツに住んだ最初の頃はホームシックがひどくて、それは日本が恋しかったです。
そんなある日、日本人会で日本の映画を観る機会がありました。
二本立てで、一本は「男はつらいよ」でもう一本は子供向けのコミックでした。
その時初めて「男はつらいよ」を観ました。
そうしたら、どうしたことでしょう………映画に出てくる美しい日本の風景に涙が止まりませんでした。
こんなに自分が日本に思いがあるなんて、海外生活をして初めて気付きました。
その時から私は「男はつらいよ」の大ファンになりました。
そして映画のストーリーだけを楽しむのではなく、この映画は私の旅のヒントにもなりました。
ドイツの生活を終え日本に滞在するようになってから、寅さんシリーズは全巻買って、私はこの映画の舞台を一人旅し始めました。
あるシーンでマドンナが「寅さん、これからどこ行くの?」と聞き、寅さんが「そうだな~。尾道、三原……」と言っていました。
そしてある日、寅さんが言っていた通りに旅をして、一度で尾道のファンになりました(寅さんシリーズでは尾道が直接舞台になってはいませんが)。それから私の尾道通いはもう何年も続いています。
映画の舞台を旅をして一番印象的だったのは、映画の中のさくらさんの夫であるひろしさんの故郷…備中高梁です。 そこで備中松山城は、標高430mと江戸時代の天守が現存する中で一番高いところにあることを知りました。ここに辿り着くには、最後山道を1時間程歩いて登って行くしか方法はありません。
何回か訪れましたが、桜の頃は本当に美しいところです。
そしてこれから行ってみたい所は、寅さんシリーズの中でも私の大好きな第17作「寅次郎夕焼け小焼け」の舞台の兵庫県龍野市です。
また寅さん映画は語学学習にも役立ちます!
例えばシリーズ第24作「春の夢」。
Jack・Lemmon 、Walter・Matthau主演の映画”The Odd Couple"に出演していたHerb.・Edelmanが、柴又の寅さんの家に下宿するストーリー。
自分の感情は表現するアメリカ人と心に秘める日本人がはっきり見られますし、語学の勉強にもなりなかなかためになる作品。
頭の悪いガソリンスタンドの店員にアメリカ人が怒鳴る"Bird brain!"(鳥の脳みそ)”you 're the shame of America!"(お前はアメリカの恥)。
こういう映画の中にも、語学学習の要素が一杯!
しかしアメリカ人の彼が、”How are you?"と尋ねた時のタコ社長の答えは・・・(気持ちは十分解りますが)
一度目…”dame dame! No money! Many tax! Bank go!"
二度目…"dame dame! Harakiri!"
また「マイケル」を寅さん一家は「マイコ(舞妓)」と聞き取っていますが、英語のヒヤリングで気をつけなければならない点です。
加えて、シリーズ代41作「寅次郎の心の旅路」はオーストリア、ウイーンが舞台なので、ウイーン観光情報とドイツ語学習に役立ちます。
「男はつらいよ」は旅の見るガイドブックとして、そして語学学習に役立つ?!
旅も語学学習も寅次郎と一緒!